カワエビ -2023年10月16日

現役パパが語る|我が家で成功した「子どもを読書好きにする4つの方法」|3つの失敗談も紹介します!

子どもを読書好きにする4つの方法

【目次】

  • 我が家で成功した4つの試み
  • 我が家の失敗談
  • まとめ

どうも! マイファースト通信のライターをやっている2児の父、カワエビです。

最近の悩みは、「朝、小4の長女が”学校行きたくない” と言いだしたときに、学校に送り出すのがしんどい!」です。会社に行く前に、どっと疲れます(笑)

さて、第2回は、「子供の読書」について我が家の経験談を書いてみたいと思います。

「子供に読書好きになってもらいたい。本をたくさん読んでほしい!」

多くの親御さんがこう思っていると思います。私も常々そう考えていて、長女が小さい頃からあの手この手で本を読み聞かせたり、本を買い与えたりしてきました。

でも、色々やってもうまくいくことは少なく、私が「あれは成功したなー」と思えるのは、せいぜい4つぐらいです。。本記事では、その「我が家の成功例4つ」と、「3つの失敗談」について紹介したいと思います。

もちろん、お子さんの性格や親御さんのおかれた環境にもよると思いますので、参考程度に読んでいただけたら嬉しいです!

我が家で成功した4つの試み

現在、小学4年生の長女に色々試してきた中で、成功したと思う試みを4つ紹介します。

読み聞かせを継続するには「短編集」による寝かしつけがオススメ

娘が最初にハマった「グリムどうわ」の短編集

娘が最初にハマった「グリムどうわ」の短編集

寝かしつけの時に絵本を読み聞かせるご家庭は多いと思います。我が家でも子供が寝る前に読み聞かせをしていたのですが、次のような悩みがありました。

  • 平日の夜は寝床につく時間が遅くなってしまい、少しでも早く寝かしつけたい(本を読んでいる場合ではなくなる)
  • 長い話を読んでいると、親が寝落ちしてしまう
  • 色々なお話に触れてほしいが、頻繁に本を選んで買う(かりる)のは大変

正直、これらの問題点を感じてはいたものの、「まあこんなものだろう」ぐらいに思っていました。

そんな中、ある時、義理の母が「母と子のおやすみまえの小さな絵本」というシリーズの「グリムどうわ 珠玉の50話」という本を娘に買ってくれました。この本が我が家にピッタリでした。どの話も6ページほどで完結するようになっており、以下のメリットがありました。

  • どの話も数ページで完結するので、「早く寝かしつけたいけど、1話ぐらいなら」という感じで継続できた
  • 1話だけの約束にしておけば、短い時間で終わるので、寝落ちする回数が減った
  • たくさんのお話が収録されているので、1冊でしばらく楽しめる(新しい本を選ぶ回数が減るので、手間が減る)
  • 子供にとっても「自分が短編集の中からお話を選ぶ」という楽しさがある

①~③は、私の悩みを一挙に解決してくれるものでした。④については、特に悩みがあったわけではないのですが、「グリムどうわ読んで! ○○(娘の名前) がお話えらぶー!!」という感じで、娘が喜んでお話を選んでくれるようになり、これも短編集のメリットだと感じました。


もう一冊、我が家でよく読んだ短編集を紹介します。「世界を変えた100人の女の子の物語」です。この本は、”1ページ1話” です。挿絵1ページがセットになっていて、見開き1ページで1つのお話が完結します。かなり手軽なので、こちらの本も平日の寝かしつけにおすすめです。男の子向けには、「自分を信じた100人の男の子の物語」という同種の本が出ているようです。

女性の偉人に特化した伝記の短編集

女性の偉人に特化した伝記の短編集

このように、「短編集」は、親の悩みを解決してくれて、さらに子供にとっての楽しみも作ってくれます。私は「短編集」が読み聞かせを継続するきっかけになると思います。特に、平日忙しい方におすすめですので、試してみてください!!

「マンガ+アニメ」で活字になれる

長女が小学校に入った直後、新型コロナウィルスの流行で自粛期間があり、おうちで過ごす時間が多くなりました。この頃、サブスクでアニメをたくさん見る中で、当時はやっていた「鬼滅の刃」にハマりました。

この時、「マンガが読めたら、字を読むことに慣れるかもしれない」と思い、試しに1冊買い与えてみると、あっという間に読み終えてしまいました。

読めない漢字も多かったはずなので、小1でどこまで内容を理解していたか? というのはわかりません。ただ、先にアニメを見て内容が頭に入っていたために、ストレスなく読み進めることができたのだと思います。その後、思い切って発売されていたものを全巻買ってみたところ、時間はかかりましたが、飽きることなく読破することができました。当時、おそらく20巻ぐらい出ていたのではないかと思います。

私の推測ですが、この時に活字に慣れたことが、その後の読書に対するハードルを下げたのだと思っています。

お気に入りのシリーズものを見つける

お気に入りのシリーズものを見つける

よく言われることですが、シリーズ物はやはり効果があると思います。

気に入ると、どんどん先を読みたがるので、とにかく興味を示すものを試しに1巻だけ読んでみるというのがおすすめです。本屋さんや図書館で選んでも良いですし、時間がない時は、ネットで表紙を見て決めるのも”あり” だと思います。

うちの娘は、絵が気に入るかどうかや、お気に入りの出版社で選ぶことも多いです。私はもともと「絵なんて内容と関係ないじゃん」と思っていたのですが、娘に言わせると、絵は重要なようです。私としては、興味さえ持ってくれればOK なので、ネットで本を選ぶときは、表紙を見せて反応が悪い本は避けるようにしています。

参考までに、うちの娘がこれまでに読んだシリーズは以下の通りです。()内が読んだ数です。必ずしも全巻読んでいるわけではないです。

  • おしり探偵(8冊)
  • かいけつゾロリ(4冊以上)
  • ミルキー杉山のあなたも名探偵 (5~10巻ぐらい)
  • 名探偵テスとミナ (4冊)
  • 動物探偵ミア (7冊)
  • まじょのナニーさん (3冊)
  • あやしの保健室 (5冊)
  • 霧島くんは普通じゃない (9冊)
  • ウタイテ (5冊)
  • 総長さま、溺愛中につき。 (9冊)
  • 渚くんをお兄ちゃんとは呼ばない (4冊)
  • キミにはないしょ! (3冊)
  • ハルトくんのいうことは絶対! (1冊)

特に、「霧島くんは普通じゃない」を読み始めた小4ごろから読むスピードが一気に速くなった気がしています。最近では、2~3日で一冊読んでしまうことも多くなりました。

お気に入りのシリーズものを読むことの注意点が一つだけあります。それは、「親が少し誘導してやらないと、本人の好みに偏りすぎる」ことです。上記のリストの後半を見ると分かるように、うちの娘はかなり恋愛ものに偏ってしまい、父親としては少々心配になります(笑)。

このため、最近は「私が選んだ恋愛もの以外の小説(ミステリなど)を1冊読まないと次の恋愛ものは買わない」 というルールを試しています。うまくいくかわかりませんが・・・。

また、シリーズものでなくても、「とにかく興味がある分野の本を与える」というのも重要だと思っています。うちの娘の場合、「宇宙」が好きなので、宇宙関連の本は内容が多少難しくても買ってみたりしています。

例えば、以下の本は、父と子の対話の間に少し難しいコラムがちりばめられているのですが、時間をかけて根気強く読破することができました。おそらく、興味のない分野だったら、すぐに諦めたと思います。

宇宙関連の本は内容が多少難しくても買ってみたりしています

図書館ではなく「本屋さん」で自分の欲しい本を選ばせる

以前は図書館で本を借りることもあったのですが、最近は、「本屋で子供に好きな本を選ばせる」ことが効果的だと思っています(あくまで我が家の場合です)。

私がそのように思う理由は以下の通りです。図書館に行かなくなった理由については、後述の「失敗談」で紹介します。

  • 「本屋さんでは、自分で選んだ本が買ってもらえる(自分のものになる)」という良いイメージがある
  • 本屋には、「しかけ絵本」や「付録付きの絵本」があり、店によっては知育玩具もあるため、行くこと自体が楽しい
  • 買い物のついでに本屋に行くことが多いので、あわよくば、本以外のものも買ってもらおうと思っている

ただし、本を買ってばかりだとコスパは悪いしスペースの問題も出てくるので、図書館や学校の図書室もうまく使いたいところです。。

我が家の失敗談

失敗談は山ほどあるのですが、参考になりそうなものを3つピックアップしました。どれも王道だと思いますが、我が家ではうまくいきませんでした。もちろん、成功する場合も多いと思いますので、参考程度に読んでもらえると嬉しいです。

土日に図書館に行って本をかりる

以前は土日に図書館に行っていたのですが、最近はほとんど行かなくなってしまいました。改めて考えてみると、理由は以下の3つではないかと思います。

  • 子供が図書館に行きたがらない
  • 子供たちの習い事で土日も忙しくなった
  • 本を借りて2週間後に予定がつまっていると、返却が負担になる

一番の理由は「子供が図書館に行きたがらない」です。うちの娘の場合、本は好きでも図書館に行くのは楽しくないようです。。「図書館いく?」と誘っても必ず嫌がるので、最近は一緒に行くことをあきらめてしまいました。

私が一人で図書館に行って勝手に本を選んでいた時期もあるのですが、忙しくなったこともあり、これも長続きしませんでした。

成功例に書いた通り、子供が図書館に行きたがらない場合は、ぜひ本屋に行くのを試してみてください。図書館と違って費用はかかりますが、好きな本を見つけるきっかけになる可能性が高いと思います。

図鑑を買って手の届くところに置いておく

図鑑を買って手の届くところに置いておく

テレビに出ていた”スーパー小学生” の親御さんが、「小さいころから夢中で図鑑を見ていました」というようなことを言っていたので、私も真似をして図鑑を買ったことがあります。

最初に「動物」の図鑑を買ったのですが、娘が読んだのは買った直後だけでした。たまたま動物に興味がなかったのかと思い、次に、娘が好きな「宇宙」の図鑑を買いました。動物よりは見ていましたが、しばらくすると結局、宇宙も手に取らなくなってしまいました。3冊目は、娘が妻にせがんで買ってきた「人間」の図鑑です。「今回は自分の意志で買ってきたので、3度目の正直かも・・・」と期待しました。さらに、それまでの反省をふまえ、置き場所をリビングの本棚の、手が届きやすい下段にしました。

結果は失敗でした。。今にして思えば、一番よく読んだのは親戚にもらった、おさがりの「アンパンマン図鑑」だったのではないかと思います。

図鑑に関しては、改めて考えても「なぜ失敗したのか」はよくわかりません。娘が好きな「宇宙」や、興味を持った「人間」も結局、手に取らなくなってしまったので、興味だけではダメということかもしれません。もっとうまい方法はあったかもしれませんが、いずれにせよ、我が家の場合は「スーパー小学生のように図鑑を読む」ことはできなかったと思います。

親が読書している姿を見せる

これが「あるべき姿」のような気がしますが、私は全く実践できませんでした。

共働きの家庭で、仕事、家事、育児をやりながら、子供の前で読書するのは、かなりハードルが高いと思います(もちろん、それでもできる人はいると思いますが・・・)。私の場合、在宅ワークの時に技術系の本を読むことはありましたが、子供から見て楽しそうには見えていなかったと思います。今では、在宅ワークも減り、本を読んでいる姿を見せることはほぼ無くなってしまいました。

ただ、読書姿を見せることができなくても悲観することはないと思います。

以前の私は「親が読書してないくせに、子供に読書しろっていうのは説得力無いよなぁ」と思っていたのですが、“子供が興味ある本を興味ある時に与える” ことができれば、子供は進んで読書をするようになります。さらに、タイミングよく好きなシリーズを見つけてあげることができれば、鬼に金棒ですね!

まとめ

我が家で成功した「子どもを読書好きにする方法」を4つ紹介しました。

1つ目は、寝かしつけで「短編集」の絵本を読む方法です。毎回違うお話を選べる「短編集」は子供にとって楽しいものです。一方、親にとっても忙しい平日の悩みを解消してくれるため一石二鳥です。このように、短編集は読み聞かせを継続するきっかけになると思いますので、ぜひ試してみてください!

2つ目は、マンガとアニメを利用して活字に慣れる方法です。もし子供が好きなアニメに原作マンガがあれば、試しに一冊買ってみてください。もし子供がまだ小さくても、事前に内容が頭に入っていることで、読み進めることができるかもしれません。

3つ目は、「お気に入りのシリーズものを見つける」です。今回振り返ったところ、うちの娘はシリーズものだけで約70冊ほど小説を読んでいました。うまくいった理由は、探偵もの、魔女のお話、恋愛ものなど、その時その時に読みたいシリーズを見つけることができたことと、タイムリーに続編を買ったことにあると思っています。うまくハマれば、どんどん「次が読みたい!」となるので、本当におすすめです。

4つ目は、「本屋さんで自分の好きな本を選ばせる」です。うちの娘は2人とも図書館より本屋が好きです。理由は「本屋さんに行くことは楽しい」というイメージを持っていること、さらに「自分で選んだ本が自分のものになる」という点にあると思っています。自分で選んだ本は読みたくなるし、楽しい所にはまた行きたくなるという好循環が生まれるので、ぜひ試してみてください。

我が家の失敗談についても3つ紹介しました。

「図書館に通う」「手が届くところに図鑑を置く」「親が読書する姿を見せる」の3つをあげました。どれも、しっかりしたパパ・ママが実践してそうな方法なので、試してみましたが、我が家には合いませんでした。

どの方法もご家庭の状況によりますし、子供の性格にもよると思います。ただ、子供の反応を見ながら試行錯誤することで、どれかが”当たる” 可能性はある思います。失敗の方が多いと思いますが、めげずに色々試してみてください!

この記事を書いた人

カワエビ
「 マイファースト通信」提携ブロガー

1981年生まれ。山口県出身。電気・機械系デバイスの開発エンジニアをしているかたわら、スマートウォッチと格安SIMについてのブログ「カワエビのから揚げ」を運営中。スマートウォッチの中でも、特に「見守りキッズスマートウォッチ」を2020年より数多く使用しており、誰よりも詳しいと自負しています。