GPSが突然遠くに飛ぶのはなぜ?
子ども用GPSウォッチや見守り端末で「ありえない場所」が表示される理由
「東京にいるのに大阪表示になった」
「地下に入ったら位置が急に飛んだ」
「学校にいるのに海の上に表示された」
子ども向けGPSウォッチや見守り端末では、このような現象が発生することがあります。
しかし、これは必ずしも故障とは限りません。
今回は、GPSの位置情報がズレる原因をわかりやすく解説します。
GPSは“携帯電波”ではない
GPSはスマホの電波塔ではなく、空にあるGPS衛星から位置を取得しています。
そのため、以下のような場所ではGPS信号が弱くなります。
- 地下
- トンネル
- 建物の奥
- 高層ビル街
- 山間部
GPS信号が弱くなると、端末は別の方法で位置を推定します。
Wi-Fiの位置情報が原因になることも
スマートフォンやGPS端末は、Wi-Fiを使って位置を推定することがあります。
ただし、Wi-Fiの位置情報は「今どこにあるか」をリアルタイムで測定しているわけではありません。
GoogleやAppleは、過去に収集したWi-Fi情報をデータベース化しています。
例えば以下のようなケースです。
- 以前は大阪で使われていたWi-Fi
- 引っ越し後に東京へ移動
- まだ位置情報データベースが更新されていない
この場合、東京にあるWi-Fiなのに「大阪付近」と判定されることがあります。
モバイルルーターは特にズレやすい
モバイルWi-Fiルーターは持ち運んで利用するため、位置情報データベースが混乱しやすくなります。
例えば:
- 東京で利用
- 大阪へ移動
- GPSが弱い場所でWi-Fi補完
- 東京の位置として誤認
結果として、数百km離れた場所が表示される場合があります。
子ども向けGPSウォッチで起きやすい理由
子ども向けGPSウォッチは、以下を重視しています。
- 小型化
- 長時間バッテリー
- 低消費電力
そのため、スマートフォンよりもWi-Fiや基地局情報による補完を多く使用する場合があります。
特に以下の環境では位置ズレが起きやすくなります。
- 地下
- 学校建物内
- 商業施設
- 駅
- トンネル
故障とは限りません
以下のような場合は、一時的な位置ズレとして正常範囲のことがあります。
- 一瞬だけ位置が飛ぶ
- 地下や建物内で発生
- 屋外へ出ると元に戻る
一方で、以下の場合は確認をおすすめします。
- 屋外でも毎回ズレる
- 数十km単位で頻繁に飛ぶ
- 数分以上戻らない
- 毎回同じ場所で誤る
まとめ
GPS位置情報がズレる主な原因は以下です。
- GPS衛星の受信低下
- Wi-Fi位置情報データベース
- モバイルルーター
- 基地局測位
- 省電力補完機能
特にWi-Fi位置情報は「過去の記録」を使っているため、引っ越しやモバイルWi-Fi利用時に大きくズレることがあります。
そのため、位置情報が一時的にズレても、必ずしも端末故障とは限りません。
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